ThinkPad560、2台持ってるんですよね。
液晶を破損して、パーツ用にもう一台入手したので。
CPUは、Pentium 100Mhz。
メモリは、一台目は内蔵8MB+増設64MB=72MB、二台目は内蔵8MB+増設32MB=40MB。
一台目は、HDDを4.7GBのものに換装し、Windows95を入れ直してあります。
Windows95なら、メモリが72MBもあれば結構な容量です。
二台目は、HDDはオリジナルの810MBのままで、Linuxを入れてあります。液晶は使えませんが、外付けディスプレイで使えます。
キーボードが結構使いやすく、なかなか良いマシンです。
ちなみに、ThinkPad560にはTridentのビデオチップ(Cyber 9385か9382)が使われているのですが、LinuxのXFree86が4.0以降このチップに対応しなくなったようだ、と、インストールした時のノートに書いていました。
で、XFree86のバージョンは3.3にし、あとウィンドウマネージャも、KDEとか使えずGNOMEにしたりとか、そんな記録が残っています。
キーボードエラー
さてこの二台目の方ですが、起動時に E0 301
というエラーコードが表示されて、起動しなくなっていました。
301というエラーコードは「キーボードエラー」を表し、どのキーかが押しっぱなし状態であることを検出した時に表示されます。
E0はキーコードで、右のCtrlとかAltとか、複数のキーが対応するようです。
このエラーの原因を探るために、分解して、「キーボード部分を引っくり返したら動くかな?」とか試していると、どうもキーボード部分を持ち上げた場合に、エラーなく起動するようでした。
キーボードは、金属のプレートの上にプリント基板が乗り、そこにキートップが取り付けられてキーボードユニットを構成し、マザーボードとはフレキシブルケーブルで繋がっています。
どうも、このキーボードの金属部分と、本体の金属のフレームが接触した場合に、エラーが起こるようでした。
本来、この金属部分はグラウンド(アース)の役割を果たしていて、金属部分同士を接触させた方が、ノイズ等が発生しにくくなって電気的に安定する…ということになっているはずです。
ですが恐らく、キー入力をスキャンする配線のどれかがキーボードの金属のプレートとショートしていて、そのために、キーが実際には押されていなくても押されたかのように検出してしまっているのでしょう。
ちなみに、起動した後に、どのキーが押されたことになっているのか調べると、確か ^089111… みたいな入力になりました。
これらのキーはキーボード上で横に一列に並んでいるので、その辺りの線がショートしているものと思われます。
解決
で、僕の取った解決方法は、「キーボードの金属部分が本体の金属部分と接触する箇所を、片っ端からビニールテープで絶縁する」というものです。
キーボードの端の方であったり、マザーボードと接触する金属製のスペーサーであったり、本体のフレーム側にもビニールテープを張ったりして、なんとかキーボードをはめても起動するようにできました。

マザーボードとキーボードの両方に接触するネジもNGなので、今は外してあります。樹脂ネジに置き換える予定。
この E0 301
というエラー、少なくない実例があるようなので、こういう不具合が発生しやすい構造的な問題があるのかもしれません。
樹脂ネジ(2019.01.20)
樹脂ネジ、ポリカーボネート製で、径2.6mm×長さ5mmのが12本、径2.6mm×長さ12mmのが2本を使うことで、無事に起動するようになりました。
ビニールテープがネジ穴を塞ぐ形になるので、うまくテープに穴を開けながらの作業になります。
まあ、樹脂ネジは強度が弱く、すぐに頭が潰れたりするので、多めに用意した方がいいでしょうね。
プラスチックのドライバーを使えばよかったかな。
頭が潰れても、マイナスドライバー等で溝を付けたりすれば、何とかはなるんだけど。