PC-E500 PC-1480U活用研究表紙
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[3]. PC-E500\PC-1480U活用研究

ポケコン(ポケットコンピュータ)というものがありました。

位置付けとしては、普通の電卓<関数電卓<ポケコン、という感じです。

主なメーカーは、シャープと、あとはカシオあたりかな。

BASICでプログラムを組めるというのが、単なる電卓にとどまらないポイントです。

今回取り上げるのは、もっとも代表的なポケコンと言えるシャープ PC-E500シリーズの解析本、PC-E500\PC-1480U活用研究です。

PC-E500シリーズ

PC-E500PC-1480Uは、ハードウェアは同じですが、予め入っているソフトウェアに違いがあります。

型番にEが付くのは一般向けで、「エンジニアソフトウェア」というソフトウェアが入っています。

一方、型番にUが付くのは、大学生協モデルで、エンジニアソフトウェアが入っていません。

PC-U6000

僕が持っているのは、PC-U6000ですが、液晶がビネガーシンドロームを起こしてしまってるようです。画面中ほどが反転してしまいますが、それなりには使えます。

型番から分かるとおり、PC-1480Uの後継で、ハードウェアはPC-E650と同等なのですが、エンジニアソフトウェアの代わりに学生の投稿プログラムが入っていて、それが評価を落としている機種です。

キーボードは、ファンクションキーやCTRLキーがついているあたりはパソコン的ですが、右上の関数キーは、関数電卓的ですね。

動作モードがいくつかあって、「電卓モード」で使うと、単純に関数電卓として使えます。

本について

この本は、主に「マシン語でプログラムする」ということに重点が置かれていて、CPUの命令セットや、IOCSというハードウェアを操作するためのシステムプログラムの使い方、ハードウェア自体の仕様などにページ数がさかれています。

あとは最後の方に、周辺機器の自作や、回路図など。

205ページ

ところで、205ページ、「分割の割り当ては下図を参照してください」とありながら、肝心の図が載っていないんですよね。

まるまる載ってないのは、困るなぁ…と。

後継の本では修正されてそうだけど。

CPU

CPUは、ESR-Lというシャープ独自のCPUが使われています(この本の中で主に使われているのは、型番のSC62015という表記)。

ある時期までのZaurusにも使われていたという話。

そんなESR-Lの特徴としては、8ビットCPUながらアドレスバスが20ビットある、という点が上げられます。

一般に、8ビットCPUのアドレスバスは、だいたい16ビットになっています。

16ビットのアドレス空間というのは、容量にして64KBに相当します。つまり、一度に扱えるメモリは64KBまでで、それ以上のメモリを使う時は、バンク切り替えといって、メモリの一部をとっかえひっかえ、アドレス空間を使い回さなければなりません。

でも、20ビットのアドレス空間は、容量にして1MBに相当し、それだけのアドレス空間があれば、そこそこ本格的なシステムを組むことができます。

単4乾電池4本で駆動するこのポケコン、コンピュータとしては、なかなか侮れません。

メモリ

アドレス空間が1MB分あると言っても、丸々使っているわけではありません。

メモリマップは、こんな感じ。


メモリマップを表示するには、Canvas要素を使える環境が必要です。

Slot3のROMには、システムやBASICが入っていて、PC-E650/U6000は、より複雑な構造化BASICを搭載しているためか、さらに30000HにROMが追加されています。

RAMは、電池でバックアップされるので、電源を切っても内容は保存され、また、一部を、ファイルを保存するためのラムファイルとして使うことができます。

Slot1の内蔵RAMは、PC-E500/1480Uは32KBですが、PC-E550/1480U2/E650/U6000は64KBで、B0000Hから始まります。

PC-E500/550/650のエンジニアソフトウェアや、PC-U6000の投稿ソフトウェアは、Slot3のROMに、ラムファイルの形で入っています。

メモリマップには含めませんでしたが、CPUのESR-L自体が256バイトの内部RAMを持っていて、00000Hから000FFHに割り当てられています。

内部RAMは、レジスタの延長のような形で、データの受け渡しや保存に使ったり、割り込みベクタが収められたりしています。

ポケコンの用途

ポケコンの基本的な用途は、実験データを取ったり、でしょうか。

BASICでプログラムを組んでおけば、その場でデータ処理もできます。

また、Oh!X誌には、テーブルトークRPG(説明は長くなるので省略)のプレイをサポートするポケコン用プログラムが掲載されていました。

あとは…そうですね。RS-232Cによるシリアル通信ができるので、例えば、機械の制御などにも使えそうですが…具体例を知りません。もし知ってたら教えてください。

終わりに

あらためてポケコン、コンピュータとしてなかなか面白い存在だと思います。

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