図解パソコンが使えるまで表紙
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[2]. 図解 パソコンが使えるまで F-BASIC入門

今回取り上げるのは、図解 パソコンが使えるまで F-BASIC入門

しばらく前に「30年前のパソコンを使ってみよう」というイベントがありまして、そこで富士通のFM-8(FUJITSU MICRO 8)が展示されていて、僕も触ってきました。

展示されていたFM-8

この本は、そんなFM-8の入門書です。

本について

P.2~P.3「FM-8のしくみ」

著者は緒方健二という方、イラストは水谷たけ子さん。

発行日を見ると、1981年10月10日第1版発行、1981年10月26日に早くも第2刷が出ているので、よく売れたんでしょうか。

P.4~P.5「コンピュータは2進数で動く」

図解と銘打っているだけあって、各ページに手書きのイラストや説明が載っています。

文章はとても丁寧に書かれていて、例えば2進数の説明だけで見開き2ページを使っていています。文体も良質。

キーボード上のLEDについて、赤ランプ(本当は発行ダイオードですが、便宜上この本では赤ランプとします)と書いてあったりして、まだLEDという言葉が一般化してなかったんだな~、と、時代を感じますね。

この本は「入門書」という位置付けであるためか、ハードウェアのスペック的な記述はほとんど出てきません。あくまで「BASICを使う」ということに主眼が置かれています。

日本語

P.94~P.95「PRINT @」

FM-8標準では、半角カタカナは使えるものの、漢字は使えません。

漢字を使うには、「漢字キャラクタセット」というROMチップ16個をソケットに差し込む必要があるようです。

…いやぁ、ボードですらないんですね。

「かな漢字変換」なんて気の利いたものは用意されていないので、漢字を表示するには、JIS漢字コード表を見て、一文字一文字漢字コードを16進数でプログラム中に書く必要があります。

面倒なのは確かですが、まあ僕も、最初X68000で、ワープロソフト以外でかな漢字変換できるのが分からなくて、漢字をコードで入力していた時期があるので、やってできないことはないです。

グラフィック

写真ページ

表示できる色数は、8色。黒、青、赤、紫、緑、水色、黄色、白。

解像度は640ピクセル×200ピクセル。

他のパソコンだと、文字とグラフィックは独立していることが多いのですが、FM-8の場合、文字とグラフィックが一つの画面に描かれるので、例えば文字がスクロールすると、グラフィックも一緒にスクロールしてしまいます。

テキストVRAMを使った機種の場合、文字の表示は文字コードを書き込むだけで表示できます。しかしグラフィックで文字を描く場合、10個か20個か点を打たないと文字を描けないので、文字の表示が遅くなります。

FM-8には、メインのCPUの他にもう一つサブのCPUが入っていて、グラフィックの描画などはそっちのサブシステムで行うことで、文字をグラフィックで描くような処理の負担を、軽減していました。

独立して動作するサブシステムが入っていたのは、このFM-8/7のシリーズぐらいかな。

おまけ

最後に、CIRCLEステートメントのサンプルとして描かれている画像を再現して、終わりにいたします。

HTML5のcanvas要を扱える環境が必要です。

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